不動産をはじめとする各種資金調達に着目したDX事業構築を実現を目的として提供している『cellF(セルフ)』のプラットフォーム上に、本人確認手続のモジュールとしてブロックチェーン連携KYC機能モジュールを追加。複雑かつ不安だった身元確認とログイン認証を、セキュアかつシンプルなユーザー体験へとアップデートいたしました。
ブロックチェーンによって実現するSSI(自己主導型アイデンティティ)およびDID(分散型アイデンティティ)によって、サービス提供側企業、そしてユーザーの双方にセキュアと利便性が共存したインターフェイスと運用が実現いたします。
■一般的なKYCの課題
KYC(Know Your Customer)とは、新規口座開設などアプリケーションを利用する際に、銀行等から要求される、本人の身元確認における書類手続の総称です。
【情報漏洩、データ消失のリスク】
・単一の組織に、個人情報全てが管理されているため
【ユーザー側(管理主権がないことによって起きる事象)】
・新しいサービス利用をする都度、求められる個人情報を入力する手間が発生
・どの企業やサービスに、どこまでの情報を開示するか決められない
・一度情報を出してしまうと、自身だけで削除することは不可能
■主な特徴
・今回の機能実装は、当社プラットフォーム内KYC上のブロックチェーンに保存されているユーザーデータを、API経由で連携先のDAppsに対しアクセスすることを可能にするもので、KYCの公開鍵や秘密鍵を第3者に渡すことなく、高セキュアな分散ID(DID)の形でユーザー情報提供を実現いたします。
・ユーザーデータの提供は、都度個別に利⽤したいサービスを確認の上、KYC連携を同意した場合のみ⾏われます。
・利用フロー(↓添付図参照)
■KYCをブロックチェーン上で実現するメリット
【企業】
・リスクマネジメントと運用コストの低下
・個人情報を特定の企業が保存しないため、外部からアタックを受けた際なども漏洩するデータがない
・内部の人間による不正利用、情報漏洩なども防ぐことができる
・本人確認にかかる人的・金銭的コストの削減
【エンドユーザー(投資家)】
・認証機関への登録を一度行っておくだけで、DAPPS(*1)利用時、認証情報提供の同意のみで個人情報を簡単かつセキュアに提供できる
(*注1:DAPPS=ブロックチェーン技術を用いた各種サービスやゲームを指す)
・様々なアプリやサービスに対し都度パスポートや運転免許証を提出することや、自分の写真を送る必要がなくなる
・アクセス可能なサービスをユーザー自身で管理でき、提供済データの削除も可能
・改竄や漏洩、消失のリスクが発生しない
■当社プラットフォームでの優位性
・ブロックチェーンプラットフォームと連動し、セキュアな利用フローが約束される
・将来的にcellFウォレットと紐付けることで、様々な入金、支払いなどにも応用が可能
・スマートフォンをはじめとするモバイル機器に、最適化〜利便性の高さ
■問合せ
詳細は、以下のお問合せ窓口までお気軽にお問い合わせください。